ゆとりSEですがなにか

忘れないようにメモしてます。

映画『ロイヤル・ナイト』の感想

時は1945年。ナチスドイツの降伏で戦争が終結しロンドンはお祭り騒ぎ。

19歳のエリザベス王女と妹のマーガレットは外の世界が見たいとお忍びで外出する。

マーガレットはダンスパーティーに参加しようとし、しっかり者のエリザベスは妹を追いかけるうちに護衛を巻いてしまう。

道中、エリザベスは空軍の若者ジャックと出会い、妹を探し始めるうちに二人は恋に落ちる。

同時にエリザベスは、市民の戦争の終わりを祝う姿や生活、王室に対する態度を見て、王女としての自覚を高め成長していく。

史実を元にしたローマの休日のような映画。

 


映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』予告編

  

見終わってハッピーになれる良い映画。

史実を元にしながら、エンターテイメントとしてちゃんと完成させている。本当はもっとエンターテイメント要素が多い方が楽しいのだけれど、そこは監督・脚本のフィクションとドキュメントのバランス感覚か。

良かったのは、エリザベスとジャックのキスシーン。その前から何度もキスシーンか!?と思わせておいて、キスしない、というおあずけプレイでひっぱりまくり。最後の最後のキスシーンで、うまいカメラアングルで実際にキスしている姿は見せない。エリザベス女王が存命からなのか、英国王室に対する敬意が感じられる。大人のバランス感覚を感じた。

 

監督はジュリアン・ジャロルド。映画『キンキー・ブーツ』の監督。キンキー・ブーツも史実を元にしつつ、エンターテイメント的に完成した良い映画だった。