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ポジショントークを回避する方法についてのまとめ

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ポジショントークとは、その人の有利になる、または利益を享受するような情報を流すことだ。もともとは株やFXなどで使用されていた言葉である。

社会問題の討論でも使われることがある。例えば、移民問題だ。

移民問題では、お金持ちは安い労働力を求めて積極的に移民受け入れを提案する。一方、庶民は自分の雇用を心配して反対する。

この場合、お金持ちの意見がポジショントークであると批判されることがある。つまりホリエモンが「移民をたくさん受け入れるべき」なんて発言をしたとき、「それはアナタがそんな立場だからでしょ?」と批判されることだ。

ポジショントークであることを批判しても意味がない。

なぜなら、「お金持ちの意見だ」「能力のある人間の意見だ」と批判しても、問題の理解にも問題の解決にも向かわないからだ。

さらに、お金持ちが意見できなくなってしまう。

 

全ての人がどこかのポジションに属しているので、全ての意見がポジショントークでもあるのだ。そういったポジショントークがあることを前提に、ポジショントークを乗り越えることが必要だ。

つまり現在の利益を受ける立場の対立を乗り越えて、社会問題を討論する方法が必要になる。

 

それには二つの方法がある。

①孫のために議論する。

孫、まだ生まれていない子孫のためにどういった社会を残すのか?これは現在の利益を受ける立場の対立から離れることを可能にする。

なぜなら、自分の子孫にお金、能力を完全に残すことはできないからだ。

移民問題であれば、「生まれていない子孫に、移民のいる社会で生きてほしいのか、ほしくないのか?」という問いにするのだ。

②若者の意見を聞く。

若者はこれから社会に出て40年近く働く。まだどんな企業に勤めるのか、どんな働き方をするのか、不確実性がたくさんある。

社会的な立場、ポジションが決まりつつある社会人よりも、公平な意見といえるのだろう。

 

社会問題の議論でポジショントークを避ける二つの方法