トヨタの段取りplanning and arrangements the toyota way
を読了。自分の仕事で活かせそうな部分だけメモ。
どこかで聞いたことある話だけれども、毎日ちゃんと意識して仕事しているかと言われると微妙なところ。改めて。
段取りとは
英語では、『planning and arrangements』 つまり計画と準備。
段取りは、「HOW」 ではなく「WHY」
仕事の目的をまず確認。目的から必要なアウトプットが分かり、段取りができる。
仕事を「主作業」「付随作業」「ムダ・例外作業」に分ける
「主作業」とは、付加価値の源泉となる作業。
「付随作業」とは、付加価値は生まないが現時点では必要な作業。
「ムダ・例外作業」とは、付加価値に全く貢献しない作業。
自分の仕事で言えば、 「主作業」お客さんとの要件調整、設計書の作成、システム構築作業、コーディング、試験など。 「付随作業」主作業に関連する納品に関係のないドキュメント作成、社内調整など。それぞれ作業の目的を考えると、付加価値を生んでいない作業が結構ある。 「ムダ・例外作業」ネットサーフィンとか、社内事務。 |
自工程完結
一人では仕事は完結しない。複数の部署、関係者が関わってくる。自分の仕事は、全体の中の一工程を任されているわけだ。前工程の成果物をインプットにして、自分の工程でアウトプットである成果物を作る。その成果物が次の工程のインプットになる。自分の工程を完璧にすること(自工程完結)で、手戻りの無駄がなくなる。
自工程完結のために、トヨタでは下記を明確にしている。
- 良品条件:「品質が保証される条件」
- 判断基準:「次の工程が求める品質条件」
自分の仕事で言えば、 良品条件: 記載に抜け漏れがないこと、など。 判断基準 :次の工程がその成果物をインプットにできる品質か。例えば、設計書だけを見て構築できるか。聞き直す必要ないか、など。 |
計画は意思表示である
当たり前だけどスケジュールと進捗の見える化は大事。改めて。
計画と問題点をあぶり出す
計画と同時にすべきことは、計画の達成を阻む問題点を事前にあきらかにすること
リスクを小さくすることができる。
ムダ・例外作業を取り除く
待ち時間のムダ
- 先行タスクを明確化。
- 人の作業分担の平準化。
不要作業のムダ
- 目的の共有。その作業は必要なのか。
- 標準のやり方「誰がやっても同じものができるしくみ」うまいやり方をみんなで共有して、それを標準のやり方にしよう。
作りすぎのムダ
- 仕事の重複の確認。
- その作業はなくせないか?やめられないか?
手戻りのムダ
- 自工程完結
- 品質や信頼に影響する場合は「止める」
生産性
生産性は、『売上/コスト』
- 仕事の減少時は「統合化」。仕事を一人で実施する。コストを下げる。
- 仕事の増加時は「細分化」。仕事を分業にする。コストは上がるが、デリバリーは上がる。
減少時の改善、生産性の向上は、将来の飛躍につながる。
減少時に生産性を保つ努力をすると、増加時の生産性は飛躍的に上がる。
余裕時間は長期の価値へ
ムダ・例外作業を減らしたら、新たな改善活動やセミナーで長期的な目線で付加価値をあげるための時間に。
方針は数字で示す
トップダウンの目標を、自分の部署の目標の数字までブレイクダウンする。そこから段取りが始まる。
トヨタの方針管理には、組織のトップから現場まで一貫性があること、トップダウンとボトムアップが融合していることに大きな特徴がある。