マルタ島のほぼ中央に位置する古都イムディーナに行ってきました。
英語のスペルはmedinaで、この街の地名を見た時、とても既視感があり、なんだろうなぁと思いました。すぐに答えが思いつきました。それは昨年、モロッコを旅した時にどの街にも、medinaメディナと呼ばれる地区があったので、覚えていたのです。モロッコでのメディナとは旧市街という意味の迷宮のように入り組んだ路地のある地区のことです。
なるほど、マルタは北アフリカの文化の影響も色濃く受けていると言われていますが、こんなところにもその影響が見て取れるわけです。
イムディーナは、バレッタのバスターミナルからは1時間程離れていて、なかなか遠いです。日本であれば、寝てしまうのですが、治安の良いマルタでもやはり海外、起きて景色を見ていました。
荒涼とした厳しい自然にワイン畑や畑を作っている景色を見ていると、自分の想い描いていたシチリアの姿のようです。
イムディーナは、小高い丘の上にあり、周りを10m近い威圧感のある城壁に囲まれています。
街の中は、細い路地と高い建物があり、空がとても狭くなった感じがします。
ちょうど夕方に到着したので、街はオレンジ色に染まっています。家々には人が住んでいないかのように静かです。
しばらく歩いていると、カフェがあります。
何の気なしに入ってみると、そこは城壁の端に位置しており、丘のふもと、向こうのマルタストーン色の町並み、そのさきの海まで見渡せるのです。
すばらしい眺めで、これはいい店だと思いましたが、値段が高いのではないかと心配になってきます。
東京や横浜でこのロケーションのレストランやカフェなら、コーヒーで700円取られても文句は言えません。
しかし、メニューを見ると、やはりビールは2ユーロ、パスタも6ユーロなのです。
すばらしい国ですマルタは。
そこのカフェで、夕暮れが終わりそうなマジックアワーを楽しみました。
カフェのそばにある、堡塁広場には何組かの観光客が居たので、そちらの方にも行ってみました。
なんというか、ちいさな広場なんですが、かわいらしい家とそこに生えている草花がすてきで、マジックアワーの効果もあってか、本当に感動してしまいました。
大変雰囲気が良くて、僕は大好きだなぁ、としみじみビールを飲みながら感じ入ったのです。