LPICレベル1に素人が挑戦。どのくらいの学習時間が必要だったのか。
結論として、Linuxを触った事もない自分がLPICレベル1を合格するために今回学習に要した時間は90時間くらい、期間としては2ヶ月くらいだった。一番のボトルネックはLinuxの環境構築だった。
合格体験記
■6月初め、職場に配属にされ、先輩にすぐさまLinuxの知識をつけるように指示される。
Linuxとは無料のOSだ。OSとはコンピュータのCPUやメモリを管理、制御する基本ソフトで、WindowsやMacintoshなどもOSとであり、同じ仲間だ。
Linuxは無料で使えるので、サーバやWeb系のインフラ構築の業務で使われる事が多い。
LinuxはWindowsやMacintoshと違って、CUIで操作するのが基本だ。CUIとは、キーボードでコマンドを打つことで全部の操作をすることだ。黒背景に緑色の字がある、よくハッカーとかが使ってるイメージのやつ。
そのため、Linuxを使うには専門のコマンドを覚えたり、細かい仕組みや設定を知らないといけない。そこで、先輩からLinuxの学習で勧められたのがLPICエルピックだった。LPICはLinuxの資格で、LPIが発行している。
■まずはLPI−Japanが無料で配布しているLinux標準的教科書を読む。
http://www.lpi.or.jp/linuxtext/text.shtml
後から見返すといい本だと思うけれど、全くの初心者はもっと簡単な薄い本をやった方が飲み込みがはやいのではないだろうか?
■Linuxをいじれる環境を作る。
具体的には、自宅のPCにバーチャルボックスをいれる。
バーチャルボックスとは、仮想化ソフトと呼ばれ、自宅のPC(ホストOS)の中に仮想的に別のPC(ゲストOS)を構築する事が出来るソフトだ。詳しい使いかたは、
http://dotinstall.com/lessons/basic_local_development
や
http://www.lpi.or.jp/linuxtext/server.shtml
を参考にした。
仮想的なLinux環境を構築する事がとても時間がかかった。上記のリンク先のマニュアルの通りやってみたが、うまく行かなかったり、よく分からないエラーなどが起きて土日をつぶした事もあった。おそらく、最初の壁はここだと思う。
アドバイスがあるとしたら、途中でつまづいたら最初からやり直す事。悩んでも初心者はエラーから原因を見つけ、対処なんて出来ない。出来ても時間がかかるし学習効率が悪すぎる。あとから原因が分かるときがくるはず。自分は5回くらいは構築を試してみた。
■標準的手教科書を読みながらコマンドを打ってみる。
だんだんとLinuxの操作の方法が分かってくる。
■6月の後半、目標をLPICレベル1に設定する。
http://www.lpi.or.jp/examination/level1.shtml
この時点で、しっかりと出題範囲http://www.lpi.or.jp/lpic1/range/range101.shtmlを確認してから学習を進めるべきだった。
■Amazonでテキストを購入する。
(中古で1700円。前の人が最初の10ページまではマークしている。。)
- 作者:八鍬芳明,木村淳矢(株式会社ISA)
- 発売日: 2011/07/21
- メディア: 単行本
他のテキストをやっていないので、何とも評価しづらい。テキストで扱ってないコマンドが試験で出たので、どうなんだろう。。
しかし、自分は詳細まで書かれた厚いテキストをやるくらいなら、薄いテキストを何回もやり込んだ方が効率がいいと思っているので、下のあずき本をやるよりはいいと思っている。
- 作者:中島 能和
- 発売日: 2012/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
■7月いっぱいはテキストの読み込みとコマンドの打ち込み
朝90分〜120分くらいは勉強する。一読しただけだと、よく分からない。模擬試験やってみても、正答率40%くらい。
■8月の上旬に試験日を設定。
意外とめんどくさい。PIASONという別の会員になる必要があったり、場所を予約したり。。
■ラスト一週間の追い込み
テキスト二週目。ひたすら暗記。設定ファイルの場所、コマンドのオプション、などをひたすら暗記。ようやく分かってきた感じ。
■本番
パソコンで問題を解き、提出ボタンを押すとすぐに合否が出る。ちょっとドキドキする。最後の一週間の追い込みがきいたのか、ぎりぎり合格。
結果は、101試験600/800、102試験530/800
合格ラインが500点なので、本当にぎりぎり。
感想
なんとか合格する事が出来た。まだまだ理解が足りていないし、暗記も出来てない。すらすらコマンドを打てるか自信もない。しかし、合格という結果を出せた事は満足している。結果を出す、ということが何気に大事だと感じている。
カイジの名言。
「勝ちっ・・・!オレの「勝ち」が見えてなかった・・・!
目指せなかった・・・!目指せずただ・・・
毎日グズグズただ生きて・・・・・・で・・・・反省なんかしてた・・・
いわく真面目にやんなきゃダメだの・・・・!せめて日記でも書くか・・・だの・・・!
ケッ・・・!バカじゃねえの・・・?くだらねえっ・・・!
御託はくだらねえっ・・・!
勝ちゃあいいんだよ・・・!勝ちゃあ・・・・・!
ともかく勝てば・・・精神は高揚し・・・まともに返るんだ・・・!
何度気付きなおすんだオレは・・・!」