就活を終えて、そして少し働きだしてから、ようやく分かってきた内定のとれるエントリーシートの書き方について説明したいと思う。
エントリーシートには代表的な三つの質問がある。
- 学生時代に頑張ってきた事は何ですか?
- 志望動機は何ですか?
- 入ってからやりたい仕事は何ですか?
これは、過去、現在、そして未来について質問されている。三つの質問で自分について説明をするわけだけれども、正直言うとエピソードの中身なんてどうでもいい。
重要なのは、三つの答えに論理の一貫性を持たせる事だ。
具体例を言うと、
・頑張ってきた事は、機械科でエンジンの燃費向上について研究したこと
↓
・志望動機は、御社は自動車会社の中で最もエンジン研究が先進的で魅力的で志望した
↓
・やりたい仕事は、エンジンの燃費向上の研究や新しいエンジンの研究開発
みたいな感じ。ここまで論理の一貫性があれば無敵といっていいし、エントリーシートで落とされる事はほぼ間違いなくないだろう。
面接では相手はどこか論理の穴をついてこようとする。
例えば、頑張ってきた事に関する質問では『なんでそれに頑張って取り組んだの?』のような動機に関する質問だ。これはその頑張った事が嘘なんじゃないか?という疑いであり、それに対する解答として適切なものは、「適当なエピソード&好きだから(価値観)」だ。さっきの例で言えば「父がF1が好きでよく鈴鹿に連れて行ってもらった。そこから自動車が好きになって、だから大学でも自動車の研究をした。」みたいな感じ。だって自動車が好きなんだという価値観のフェーズまで落とし込むと相手はもうそれ以上聞いてこない。だってそれは論理の穴から最も遠く無敵なものだからだ。
志望動機に関する質問だと、『うちじゃなくて他の自動車メーカでもいいんじゃない?』的な質問だ。これがかなり重要で、これにスラスラ答えられれば内定も間違いなしだ。
ポイントは企業は他社との比較で優位点を必ず持っているということだ。そしてその点を志望動機にすること。順序としては、企業研究で優位点を見つけ、そこを志望動機にし、それと論理の一貫性を持たせる頑張ってきたエピソードを書くという流れが大事だ。
これから就活を始める人たちは
①頑張ってきたエピソードを4つは書く。(それによる強みを意識する)
②企業研究で、志望動機を決める
③志望動機と論理の一貫性を持たせられるエピソードを選ぶ、組み合わせる(ここはパズルゲーム)
④やりたい仕事も書いてみて、OBとか説明会でやりたい仕事について聞いてみる(やりたい仕事が的外れで、その企業で出来ない事だったりすると落ちる。だって出来ない事、やらせてあげれない事を書いている学生は採らないから。この点は面接前の人事に聞いてみるのが一番早いし正確だ)
の流れでエントリーシートの完成度を高めていくことをお勧めする。
文系の人は関係ないと思うかもしれないが、基本は一緒だ。
論理の一貫性、企業の優位点と志望動機、やりたい仕事が的外れでない事
就活で学んだ事をまとめるとこんな感じだ。正直、これを就活を始める前に先輩から聞きたかった。
最後に、もっとも重要な事は下に書いてある。
就活に失敗して思うこと<http://anond.hatelabo.jp/20110109011320>